Reform Report Part.2

屋内型の給湯器から伸びる、給水・給湯管を追え。

給湯器から伸びる配管カバーが、床を這い壁を巡って水廻りの各水栓に直接取り付けられています。たぶんですが当初の浴室には浴槽横に「バランス釜」が付いていたんでしょう。後はキッチン内に「瞬間湯沸かし器」。昔の住宅でお湯を使うのはこの二か所のみ。つまりバランス釜が故障したので新しい給湯器を設置(屋外に設置スペースが無いので屋内に)したものの、床や壁を剥がして給水・給湯管を設置する手間を惜しんだ、という感じでしょうか。

給水管はまだ先へ。

トイレの中を横断して、なんと玄関をぐるりと回り、玄関ドア横の壁の中に消えています。そう、その先にはMB(メータボックス)があり、ガスや水道のメーターや戸別の元栓が入っています。壁や床の中を走っている古い給水管を、新しく設置した給水管に繋ぎなおしたという事ですね。

スケルトン・リフォームなので、全部取り替えます。

内装をすべて撤去して、躯体部分から作り直す「スケルトン・リフォーム」を行う予定ですので、当然新しい給水・給湯管に取り替えたうえで、キチンと壁や床下に配置しなおします。排水管についてもある程度の移設(延長)は可能ですので、「上下階」の居室の位置に配慮しながら考えることになります。

キッチンを移動した場合、階下の寝室の真上だといろいろ問題が起きますよね。マンションは縦方向はほぼ同じ間取になっていますので、水廻りなどの生活音が出る設備を既存の位置から大きく変えてしまうのはトラブルの元。メインの排水管の位置もありますので、大まかな位置は変えない・変えられないと覚えておいてください。