Reform Report Part.4

プランニングは楽しい。

自らが施主とは言えど、スケッチはしっかりと作ります。図面では伝わりにくい「リアルな暮らしでの問題点」までも共有できるのが一番のメリット。まさに百聞は一見に如かず、なのです。

ちょっとこだわってみたかった事。リビングダイニングの壁を利用して、住まいの顔を作る事です。自宅ではありますが設計事務所としての役割もあり、お客様との商談の場にもなるスペースですから、安らげる場所でありながら仕事にも使える雰囲気にしたい。そこで考えたのが上記のスケッチプランです。

自然石で壁面を飾り、照明も間接光からスポットなどで表情を変えられる場所にする。アンティークのダイニングテーブルを据え、ソファはなし。レコードプレーヤーを中心に古いオーディオを並べ…はい、古いモノが好きです。

自然素材に包まれた家。

人が触れる場所に、自然素材を出来るだけ使いたい。リフォームでおススメする立場ですから、その良さをもっとリアルにお伝えするためには、自宅を活用するのがイチバンですよね。

無垢のフローリング、漆喰の壁、化粧シートを貼らない地肌の建具、天然石の壁、ユニット式ではないタイル貼りの洗面台に浴室、自分で磨く一枚板のカウンター。どれもこれもリフォームをお考えの方に、一度はおススメしたいアイテムばかり。もちろんコストや納期など様々な問題はありますが、自ら体験しないで済ませる訳にはいきません。

プラン完成。個室は主寝室のみの1LDKプラン。

キッチン以外の水廻りは元の場所のままに。キッチンはオープンキッチンとし、壁一面の食器棚をプランニング。奥に設えたオフィススペースは、間仕切り壁の無いオープンスペースとしています。

リビングダイニングと主寝室の間には、メインの収納スペースとして十分な広さを備えたウォークスルークロゼットを配置しています。(最終案では出入口の位置をキッチン側に変更しています。)

浴室にユニットバスが入らない…

当初のプランでは浴室にはユニットバスを入れる予定でしたが、スペースの問題が発生。さてどうしましょう…。解決策はシンプルに「タイルを貼って浴室を創ろう!」となりました。

元々タイル貼りの浴室ですから、新しいタイルを貼って浴槽を設置すればユニットバスにする必要もないわけです。問題なのは水栓を浴槽のフチに設置できない事。スケッチにも書いてますが、浴槽を一度設置したら外せないため、浴槽と一体化する様な水栓の設置は不可。つまり、現状の浴室と同じ様に配管を露出させて水栓を固定しなければなりません。仕方ありませんので、せめてタイルにはこだわってみようと心に決めました。